日本中に大ブームを巻き起こした国民的人気コミックが初の実写映画化に挑む！ 9月1日より、赤塚不二夫のコミックを実写映画化した『映画 ひみつのアッコちゃん』が公開される。実写化決定が発表された当時、ネットでは、多くの人気コミックが続々と実写化されることにうんざりしている様子だったが、本作の情報が公開されていくと、次第にマイナスの意見は変化していった。その理由とは何なのか。
本作は、オリジナルストーリーで描くキュートなラブ・エンターテインメント。主人公の加賀美あつ子は、10歳の小学生。パパが買ってくれた宝物の鏡が壊れ、落ち込んでしまう。
その夜、サングラスに黒スーツを来た鏡の精が現れ“魔法のコンパクト”をプレゼントされる。22歳の大学生に変身すると、すっかり鏡に夢中になり、次々となりたい姿に変身していく。ある日、遊園地へ出掛けたアッコは、化粧品会社に勤めるエリート社員の早瀬尚人に一目惚れをする。翌日、22歳の姿に変身したアッコは、デパートの化粧品売り場で尚人に再会する。買収問題に揺れ、乗っ取られそうになっている会社を新商品開発で立て直そうと奮闘する彼のために、アッコは奇想天外なアイディアでこの危機に立ち向かう。 果たして大好きな彼を救うことはできるのか。気になる恋の行方は如何に――。
主演を務めるのは、幅広い層に支持されている綾瀬はるか。尚人役を岡田将生が演じる。その他、谷原章介、吹石一恵、塚地武雅、大杉漣、もたいまさこ、鹿賀丈史、香川照之ら、豪華キャストが勢揃い。
実写映画化にあたり、ネットでは「実写版ってイメージできない」「いくらなんでもムチャすぎる」といった意見が多く見られた。しかし、いざ特報映像が公 開されると、NAVERまとめの大ヒットコミック【ひみつのアッコちゃん】実写化！公開日決定には、以下のような意見があった。
・かわいいんだけど！
・コンパクトも可愛いし、面白そうなので見に行くぞー
綾瀬はるかのキュートな演技はもちろんのこと、小道具やセット、 衣装のキュートさも注目されているようだ。本作で美術を手掛けた岩城南海子氏は「本作のコンセプトは“可愛らしさ”」と語る。尚人の職場である化粧品会社 の企画開発室やアッコの部屋にもこだわりがあるという。魔法のコンパクトで変身するアッコにとって、部屋に“ときめき”が必要だと思い、カラフルでポップ な色をテーマに、バービー人形の部屋をイメージしている。
衣装は、原作の連載開始当時の1962年に合わせ、60年代のファッションを意識。当時の分かりやすい色と形を、現代でも通用するスタイルに仕上げ、典型的なOLの型にハマらないファッションを見せている。そのファッションに身を包んだ綾瀬はるかの姿に注目したい。
本作の山口雅俊プロデューサーは、今回の実写化について「ひとりの女の子が、岐路に立ち迷っている大人たちの社会に対して、小学生ならではの問いかけを する。それが現代の日本にアッコちゃんを蘇らせる意味なんじゃないかと、10年以上前にこの企画が頭に浮かんだ時からずっと考えていました」と、コメント している。また、川村泰祐監督は「大人が子供に気づかされ、子供が大人に気づかされる相互作用こそ、映画の背骨。仕事って大変だけど、一生懸命に頑張った先には何かがあるんだ、ということを伝えられる映画にしたかった」と、本作への思いを語った。
「ひみつのアッコちゃん」誕生50周年を迎える今年、これまで3度に渡り、テレビアニメーション化されてきた名作がついに実写映画化される。小道具やセット、衣装など細部にまでこだわった本作は、観る者にどんな“ときめき”を与えるのだろうか。
『映画 ひみつのアッコちゃん』は、9月1日（土）より全国ロードショー。
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