27日に同劇場で卒業を迎えるエース前田敦子(21)にとっては最後の大舞台。
これに伴い、終演間際には移 籍や研究生からの昇格を伴う新体制(通称・組閣)がサプライズで発表された。昨年6月に結成されたばかりのチーム4は廃止となり、再びA、K、Bの3チー ム体制に。また、初めて海外の姉妹グループへの移籍組が出るなど、メンバーとファンに大激震が走った。
2005年12月に秋葉原に専用劇場がオープンしてから6年8カ月。同劇場から1830メートル離れた夢のステージにたどり着いた。その喜びを涙ながらにかみしめるメンバーら。ところがアンコールを迎えた際、衝撃の展開が待っていた。
AKB48劇場の戸賀崎智信支配人が登場し、3年ぶりの2度目の組閣を宣言するとともに、チーム4の廃止を発表。1チームの人数は定員16人より多くなるため、ステージに立てるのは、毎回その中の16人という形になった。
エース前田が卒業するため、高橋みなみ(21)をAKB48グループをまとめる総監督に任命。高橋に代わり、チームAキャプテンにはグループ最年 長の篠田麻里子(26)が起用されることになった。チームKキャプテンは秋元才加(24)から大島優子(23)に。チームBには、梅田彩佳(23)がチー ムKから移籍し、柏木由紀(21)に代わってチームを指揮する。
ステージに立ったメンバーらはまさに戦々恐々。所属先を宣告されるなり、抱き合ったり号泣したり、ぼうぜん自失になるなど反応はさまざま。衝撃が巻き起こるたびに約4万8000人のファンがどよめいた。
AKBのチーム間の移籍はもちろん、愛知県一宮市出身の北原里英(21)がSKE48、京都出身の横山由依(19)がNMB48を兼任になるな ど、2つのグループを掛け持ちするメンバーが6人に。また、光宗薫(19)と大島涼花(13)、武藤十夢(17)が、研究生から正規メンバーへ昇格となっ た。
さらに、最大の衝撃は初の海外移籍組だ。中心メンバーの高城亜樹(20)と仲川遥香(20)がインドネシア・ジャカルタが拠点のJKT48に。宮澤佐江(22)と鈴木まりや(21)は、中国・上海で1期生を募集中の「SNH48」への“異動”を命じられた。
まだ場内のどよめきが収まらない中、総監督の高橋は「この状況は誰も知りませんでしたが、東京ドームという場所はゴールラインであり、新たなス タートラインです。新しい何かを始めなければなりません。チーム4が無くなるのも、みんながもまれた方が成長できると(運営側が)思ったからだと思いま す」と自分なりに分析。
その上で「誰もマイナスにとらえていないと思います。姉妹グループでもっともっとパワーアップして、新たな48グループとして頑張りたい」と困惑しながらも、堂々と“所信表明”して沸かせた。
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