猶本光77.jpeg日本で初開催されるサッカーのU-20(20歳以下)女子W杯が19日に開幕。今回出場する世代は2年前のU-17女子W杯で準優勝している。将来の「なでしこジャパン」の主力になることが期待され、大会前には「ヤングなでしこ」という愛称もついた。中でも注目は背番号「8」の猶本光(18)=浦和=だ。

 女優長澤まさみ似の女子大生ボランチ(守備的MF)で、すでになでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)から「ポスト沢」の一番手として高く評価されている。本人も「目標はバルセロナのシャビ」「追いつきたいのは沢さん」と頼もしい。

猶本光3-1.jpg 2010年トリニダード・トバゴで開催されたU-17女子W杯で全6試合に出場して2ゴールを挙げるなど実力は折り紙付き。2月にはなでしこジャパンの合宿にも参加。練習ではMF大野忍(28)=INAC神戸=を振り切るシーンもあった。

 今年、筑波大進学を機になでしこリーグの福岡Jアンクラスから浦和レッズレディースに移籍した。筑波大を選んだのは、なでしこジャパンのMF安藤梢(30)=デュイスブルク=、DF熊谷紗希(21)=フランクフルト=も学んだ、バルセロナの選手の動きなどを体育学的に分析するゼミがあるから。学業とサッカー選手の二刀流の毎日だ。
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 日本は過去の大会の最高がベスト8。FW岩渕真奈(19)=日テレ=や熊谷を擁した前回は1次リーグで敗退したが、今大会のヤングなでしこは「技術的にはすでになでしこレベルにある選手がいる。あとは90分もつかどうか、フィジカルがポイント」と日本サッカー協会・大仁邦弥会長(67)。

 猶本は「とにかく(目標は)優勝です」と言い切る。なでしこ入りを目指す女子大生ボランチは一見の価値ありだ。