ビューティフルレイン-p1.jpg7月1日午後9時からスタートしたドラマチック・サンデー「ビューティフルレイン」は、ある日突然、若年性アルツハイマーと診断されてしまう父親とその父親をひたむきに支えていく幼い娘との親子愛の物語。
今回ダブル主演を務めたのは、豊川悦司と芦田愛菜。撮影が始まって約1カ月。2人の息もぴったりで現場も温かい空気に包まれている。

 木下圭介(豊川悦司)とひとり娘の美雨(芦田愛菜)は、東京の下町にある小さな金属加工工場の離れで2人暮らし。圭介の妻・妙子は8年前、美雨の命と引きかえにこの世を去っていた。美雨を小学校に送り出した圭介は、彼女の忘れ物に気づき、学校まで届ける。社長の中村富美夫(蟹江敬三)や妻の千恵子(丘みつ子)、後輩工員の勝田秋生(三浦翔平)らは過保護すぎる、とからかいつつも、この父娘を温かく見守っていた。

ビューティフルレイン_2.jpg そんな折、思わぬ事態が起きる。先輩工員の宗田清(でんでん)に頼まれた秋生が工場内の荷物を動かしたところ、バランスが崩れて荷物が落下し、圭介の頭に当たってしまったのだ。意識を失った圭介は病院に運ばれたが、幸いすぐに意識を取り戻し、念のためにCTスキャン検査を受け、その日は帰宅する。心配する美雨…。

 あくる朝、圭介は、遠足に行く美雨の弁当を用意し忘れ、慌てて作り始める。約束していた水筒も買い忘れていた。圭介は、時おり物忘れをしていたが、一時的なものだったためさほど気に留めずにいた。そんな中、富美夫の娘で、結婚して家を出た西脇アカネ(中谷美紀)が工場に戻ってきて…。